いざ「韓国に語学留学に行こう!」と決めたら最初に気になること。
ずばり「お金はいくら必要なのか」ではないでしょうか。
予算がわからなければ留学しようにも不安ですし、留学前にどれだけ貯める必要があるのかもわかりませんよね。
この記事では、韓国の首都圏(ソウル、京畿道、仁川)に語学留学する人に向けて、実際に留学を経験した私の体験談も盛り込んで、必要な費用について書いています。
- 語学留学と正規留学では学費に大きな差が出る
- 日本人が韓国留学する場合、ほとんどが首都圏の学校に通う
- 日本と同じように首都圏と地方では生活にかかる費用がかわってくる
韓国留学ってどれくらいかかるの?
早速、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の期間で必要な費用を一覧でご紹介します!
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | |
---|---|---|---|---|
学費 | 4万円~10万円 | 12万円~30万円 | 24万円~60万円 | 48万円~120万円 |
渡航費 | 2万円~8万円 | 2万円~8万円 | 2万円~8万円 | 2万円~8万円 |
居住費 | 3万円~8万円 | 9万円~24万円 | 18万円~48万円 | 36万円~96万円 |
生活費 | 2万円~10万円 | 6万円~30万円 | 12万円~60万円 | 24万円~120万円 |
合計 | 11万円~36万円 | 29万円~92万円 | 56万円~176万円 | 110万円~344万円 |
費用の内訳
それでは、それぞれの費用の内訳をくわしく見ていきましょう!
人によって「節約」できる部分もあると思うので、あわせてチェックしてみてください。
学費(1ヶ月4~10万円)
韓国に語学留学に行く場合、大学附属の語学学校に通うか、民間の語学学校に通うかで学費にかかる金額が変わってきます。
※ちなみに年々値上がり傾向にあります。
大学付属の語学学校の場合
韓国に語学留学に行く場合、多くの人が大学附属の語学学校を最初に思い浮かべるのではないでしょうか。
大学附属の語学学校は、1学期が10週間で設定され1年間に「春・夏・秋・冬」と季節ごとに4学期開講されます。
もし6級卒業を目標に1級から入った場合は、順調に6級まで上がっても卒業するのに1年半かかります。
※成均館大学校は6学期制で、1級から6級まで1年間で卒業が可能です。
また、毎学期授業料とは別に購入しなければならない学校指定の教材もなかなかの金額になります。
※私が通っていた延世大学の語学堂では、1学期分の教材費は10万ウォンくらいでした。
例として有名な学校の学費をご紹介(※2020年12月時点)
✓ 延世大学:授業料(1学期)1,730,000ウォン / 選考料(初回のみ)80,000ウォン
✓ 梨花女子大学:授業料(1学期)1,720,000ウォン / 入学金(初回のみ)60,000ウォン
✓ 西江大学:授業料(1学期)1,790,000ウォン / 入学金(初回のみ)60,000ウォン
✓ ソウル市立大学:授業料(1学期)1,350,000ウォン / 登録費(初回のみ)50,000ウォン
※長期で通うほど金額が大きくなり、日本から振り込む時のレートによって実際に支払う金額が大きく変わるので、振り込むタイミングも大切です。
民間の語学学校の場合
民間の語学学校は、短期留学やワーキングホリデーで最初の数ヶ月だけ学校に通いたい人に人気です。
1週間・2週間の短期コース、1ヶ月の正規コースなど、個人の希望で受講期間に融通が効き、大学附属の学校に比べて費用がおさえられる点が魅力です。
1回ごとの個人レッスンもあるので、旅行で行ったついでにお試しで受けてみるのも学校の雰囲気が分かっておすすめです。
※注意!民間の語学学校では学生(D-4)ビザは出ません。
長期で滞在する場合には、90日以内に一度韓国から出国する必要があります。
例として有名な学校の学費をご紹介(※2020年12月時点)
✓ トトロハウス:2週間 400,000ウォン / 入学金(初回のみ)30,000ウォン
✓ ベストフレンド:1ヶ月 350,000ウォン
渡航費(2~8万円)
短期留学であれば、格安航空券で平日に渡航すれば費用を抑えられます。
長期の場合、正確な帰国日を航空券の予約時点で決めることは難しいと思いますので、一定の範囲内で復路の日程を手数料なしで変更できる「オープンチケット」が望ましいです。
渡航費は日本からの往復分のみで計算しました。
長期滞在で途中帰国する場合は、その分も予算に追加する必要があります。
居住費(1ヶ月3~8万円)
居住費は住居形態やエリアによって大きく差が出ます。
コシウォン・コシテル < 下宿 < ワンルーム・オフィステル の順に高くなる印象です。
ちなみに、私が最初に住んでいた下宿(ハスク)は、月48万ウォンで光熱費や食費も含まれていました。
そのあとに住んだワンルームは、場所が繁華街の近くで比較的新しかったので、保証金2,000万ウォン / 家賃(ウォルセ)55万ウォン+管理費(テレビ・インターネット代含む)5万ウォンでした。
※電気代・水道代・ガス代は別です。
※「保証金」とは入居時に一括で支払い、退去時に問題がなければ全額返金されるお金です。
生活費(1ヶ月2万円~10万円)
数年前までは韓国の物価は日本に比べてとても安かったのですが、最近は最低賃金の急激な引き上げに合わせて、物価もすごい勢いで上がっています。
交通費や公共料金以外は日本とほぼ変わらなくなっています。
食費(1ヶ月1万円~5万円)
食費に関しては、友人との食事代なども含んで計算しました。
留学中の友人との交際は、韓国語能力を伸ばす上でも必要不可欠!ですが、外食が増えるとその分食費も制限なくかかります。
また、食事が出てくる「下宿」や共有スペースに用意されたラーメンやご飯を自由に食べられる「コシウォン」に比べて、ワンルームはすべて自分でまかなうので高くつきます。
悪い例ですが…
私は留学始めの頃、1日に3回カフェに行ったり、夜は友達と食事の後に二次会・三次会に行く、という日も多かったので、1ヶ月の食費が7万円を超えることもありました。
旅行気分が抜けずに考えなしに使った結果ですので「節約」も考えるべきでした。
光熱費(ワンルーム:月1,000円~15,000円 / コシウォン・下宿:家賃に含まれる)
住居費の項目でも記載しましたが、コシウォンや下宿の場合は家賃に光熱費が含まれるので別途支払う必要はありません。
ワンルームの場合は、まれに管理費に含まれるところもありますが、普通は家賃とは別に自分で支払わなければなりません。
全体的に日本に比べて光熱費は安いです。
特に電気代と水道代は一人暮らしなら本当にわずかな金額です。
それでは、なぜ月1,000円~15,000円とこんなにも幅があるかというと、
韓国の冬は床暖房が必須なのでガス代が高くなるためです。
外出時も「外出モード」や寒い日は低温でつけたままにしておかないと、ボイラーが凍ってしまい修理代がとんでもなくかかります。
気温が-10℃を下回る気候ですので、常に部屋を暖かい状態になるようにボイラーをつけっぱなしにするとガス代がグンと上がります。
スマートフォン使用料金(1ヶ月500円~7,000円)
契約する会社にもよりますが、データ使い放題・通話無制限で月70,000ウォンほど。
SIM契約でデータ1GB・通話100分で月5,000ウォンほど。
プリペイド式で入金した分だけ使える契約もあります。
その他の雑費
生活必需品の購入や、おこづかいも別途考える必要があります。
せっかく韓国にいるのですから、国内旅行も大切な経験です。
また、韓国といえば韓国ファッションや韓国コスメなど、ショッピングも魅力的なので、人によってはおこづかいを多めに考えた方が良いです。
また、3ヶ月以上滞在する人は「外国人登録証の発行手数料30,000ウォン」も頭に入れておきましょう。
番外編:留学中の収入について
ビザの種類にもよりますが、韓国現地でアルバイトをして生活費の足しにすることも可能です。
- 観光就業(いわゆるワーキングホリデー)(H-1)ビザ
- 一般研修ビザ(D-4)ビザ
※出入国管理事務所で「資格外活動許可」を受けられれば、週20時間内(平日のみ)可能
私自身、学生ビザの時には翻訳のアルバイトやカフェの接客業でお小遣いを稼いでいました。
ワーキングホリデーでは学校には通わず会社に勤めていたので、お給料で生活費をまかなっていました。
韓国語学留学の費用 まとめ
韓国の首都圏に語学留学に行く場合の費用についてご紹介しました。
留学期間やどの学校に通うか、住まいをどうするかで大体の必要な費用が計算できたかと思います。
滞在中「節約」をしっかりとして勉強に打ち込む人もいれば、
「せっかくの留学生活だから」と多めに予算を組んで新しい経験と思い出を残す人もいます。
人それぞれ留学の目的は違いますので、自分に合った予算計画を組んで、楽しい留学ライフを満喫してください♪