留学をするにあたって「住居をどうするか?」は大きな問題ですよね。
私も留学前はネットで体験記を読み漁ったり、留学エージェントで話を聞いたりとたくさん悩みました。
この記事では、私が韓国留学した時に一番最初に住んだ「下宿」について、実際に感じたメリットとデメリットを正直に書いていきます。
留学先の住居を考える上で参考になれば嬉しいです!
下宿(ハスク)とは
韓国に留学する場合、多くの人が利用する住居形態といえば…
- ワンルーム
- コシテル・コシウォン
- 下宿(하숙)
の3つが代表的だと思います。
その違いを簡単に説明すると…
ワンルームは、日本でいうアパートやマンションの賃貸とほとんど同じです。
部屋にシャワーとトイレがあって、管理費や公共料金も使用した分を家賃とは別に支払います。
家具は備え付けのところもありますが、その場合は多少家賃が高くなります。
コシテル・コシウォンは、多少場所によりますが、基本的に部屋にシャワー・トイレ、机やベッドはありますが、部屋自体がすごく狭くて窓がない部屋も多いです。
共有スペースにあるラーメンやおかず等は自由に食べることができます。
家賃に公共料金が含まれています。
下宿は、シャワー・トイレは共用になります。
家賃に公共料金も含まれ、朝晩の食事もつきます。
個人の部屋は比較的広めで、机やベッドも備え付けられています。
それでは、さっそく下宿のメリット・デメリットを見ていきましょう!
下宿のメリット
- 食事がついている
- 比較的部屋が広い、家具備えつけ
- 管理人のアジュンマが面倒見てくれる
- 下宿内に住んでいる韓国人と交流できる
食事がついている
下宿の一番のメリットといえば、朝晩の食事をつくってもらえることです。
朝ごはんと夜ごはんを毎回下宿で食べるようにすれば食費をかなり抑えられます。
食事は管理人のアジュンマ(おばさん)がつくってくれるのですが、私がいた下宿のアジュンマは料理が上手だったので、おいしい韓国の家庭料理が食べられるのも良かったです。
比較的部屋が広い、家具備えつけ
私がいた部屋は、8畳ほどの広さに勉強机とクローゼット、シングルベッドがありました。
コシテルやコシウォンは6畳もない部屋が多いので、下宿は個人の部屋が比較的広いと言えます。
大きな窓もあったので、日差しが入って明るかったです。
基本的な家具も備えつけだったので、布団さえ購入すればすぐに生活をスタートできる環境でした!
管理人のアジュンマが面倒見てくれる
韓国のアジュンマは情の深い人が多いです!まるで”お母さん”のように接してくれます。
何か困ったことがあった時には頼れる存在です。
私の当時の韓国語能力は、挨拶に毛が生えた程度だったのですが、購入した扇風機の調子が悪くなってしまった時に、一緒に販売店まで行って解決してくれました。
下宿内に住んでいる韓国人と交流できる
住む街にもよると思いますが、下宿内には他にも多くの学生や若い会社員が住んでいます。
韓国人もいますし、中国人もいます。私のいた下宿ではほかに日本人の人が1人いました。
食事の時は食堂に行きますが、時間が一緒になった人と食事をしながら会話もできます。
私のように語学留学で行く人にとっては、生の韓国語に触れられる良い環境です。
下宿のデメリット
- シャワー・トイレ、洗濯機が共用
- 建物が古くキレイではない
- 完全なプライベート空間がない
シャワー・トイレ、洗濯機が共用
シャワー・トイレが共用なので、他の人が使っていれば当然使えません。
洗面用具やトイレットペーパーも都度部屋から持っていかなければならないので手間でした。
洗濯機も共用な上に使用できる時間帯が決められており、古いタイプの洗濯機だったのか1度回すと終わるまでに2時間以上かかったので、なかなか使うタイミングが難しかったです。
建物が古くキレイではない
基本的に下宿の建物は古いです。韓国ドラマでよく出てくる外観がレンガ造りの建物です。
管理人のアジュンマが掃除はしてくれていますが、築ウン十年なのでキレイではないですし、水回りも古さを感じます。
キレイ好きの人は、正直住めないと思います。
完全なプライベート空間がない
たまには一人になりたいときもありますよね?
下宿の場合、それぞれ個室はありますが管理人のアジュンマが結構干渉してきます。
部屋にいても「ご飯食べなさい」「部屋をきれいにしなさい」などお母さんの小言のようなことも言われます。
さらに、当然外出時は部屋のドアの鍵を閉めて出かけていたのですが、管理人のアジュンマに「なぜ鍵を閉めるの?安全なのに」なんて言われていました。
いやいやいや…いくら同じ屋根の下に住んでるとはいえ、よく知らない人たちのことをそこまで信用できないよ…と(泣)
まくまくの正直な感想
正直な感想を言いますと…
下宿は私には合いませんでした。
契約時、日本から留学エージェントを通して「1年間」の契約をしていたのですが、耐えられなくなり半年ほどでワンルームに引っ越してしまいました。
理由はいろいろとありますが、一番はやはり管理人のアジュンマの干渉でしょうか。
下宿の一番のメリットである食事も、あまりに「食べろ食べろ」と言われるので最後のほうは嫌になってしまっていました。
私の場合、アラサーで留学に行ったので余計にうるさく感じてしまったのかもしれません。
最後に良い点を付け加えるならば、契約期間内でも管理人に伝えてサラッと引っ越しできたことです。
これはコシウォンにも言えますが。
ワンルームの場合は、最初にそれなりにまとまった保証金を預けるので、契約期間内に出たい場合、次の人が入るまで保証金を返してもらえなかったり、最悪家賃を払い続けなければならないこともあります。
下宿について まとめ
ここまで下宿に住んで感じたことを正直に書かせていただきました。
残念ながら下宿は私には合わなかったのですが、友達の中には下宿がすごく気に入っていた人ももちろんいましたので、人それぞれなのも事実です。
一つの意見として、韓国留学の住居選びの参考にしていただければ幸いです。